「ねるねるねるね」のマーケティング

池田です。

最近、お菓子の「ねるねるねるね」を買って食べました。

一人暮らしの男が一人ひっそり「ねるねる」している姿は奇妙かもしれません。

僕は小さい頃、「ねるねるねるね」が好きで、お菓子をねるねるするのにワクワクして、しょっちゅう買ってもらっていました。

小さい頃のねるねるするワクワク感を再び味わってみたかっただけなのですが

「これはマーケティング力を高めるため、ヒット商品を買って分析するのだ」

と正当化して、一人スーパーでねるねるねるねを買いに行き、帰宅するやいなや、ねるねるしたのでした。

ですが、ねるねるしていたら本当にマーケティングのヒントが得られました。

 

1:人は体験を欲している
2:人は理性で正当化する

 

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1:人は体験を欲している
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小さい頃は、買ってもらっていたので、お菓子の値段なんて知らず、なんとも思っていませんでしたが、この度、自分で買ってみて思いました。

高いな…と。

たしか150円くらいしたのですが、お菓子のボリュームとしては大したことありません。

ボリュームで考えると、ねるねるねるねは高いなと感じました。

食べるだけなら、もっと安くてたくさん入っているお菓子はあります。

しかも、味もイマイチ。

ですが、

「ねるねるねるね」は1986年の発売以来売れ続けているロングセラー商品です。

ボリュームや味以外がウケているわけですね。

 

では、何がウケているのか?

それは「体験」だと思いました。

僕自身、子どもの頃、自分でねるねるしてお菓子を作るのが楽しくて買ってもらっていました。

人は、完成品ではなく「体験」に価値を感じるということを再確認しました。

音楽も同じですね。

音楽聞くだけなら、youtubeやらなんやらでいくらでも聞けます。

ですが、わざわざ高いチケット代や交通費を払ってライブに行きます。

これも音楽というコンテンツだけでなく、リアルな体験を求めてのことだと思います。

人は、コンテンツだけでなく、「体験」に価値を感じる。

特に、多くのことがオンラインで済んでしまい、しかも、コロナで外に出ることが減った今の世の中では、体験価値がいっそう高まっているのではないでしょうか。

そんなことをねるねるしながら感じ入った次第であります。

 

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2:人は理性で正当化する
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「ねるねるねるね」のパッケージには『知育菓子』と記載されています。

この『知育菓子』という言葉は、明らかに親に向けた言葉ですね。

「これは上手いな」と思いました。

僕は親ではないので予想ですが、子どもがお菓子を欲しがったとき、買い与えるかどうかで悩む親はいると思います。

「甘いものばかり食べさせるのはよくないな…」

「お菓子食べさせると、ご飯たべれなくなるしな…」

とか。予想ですが。

 

でも、子どもは買ってもらえないとグズリます。

スーパーでギャーギャー騒がれたら嫌です。

そんなとき『知育菓子』と書かれている。

「『知育』になるんだったらいいかな…」

そんな気持ちになって買う親はいそうだなと思いました。

予想ですが。

見当はずれだったらすんません。

 

何が言いたいかというと、

「人は感情で買い、理性で正当化する」

というのが購買の基本です。

 

本当の買う理由は、

「子どもが欲しがってグズったときの対応が疲れる。買って解決するなら楽」

という気持ちで、まず感情で買いたくなると思うのですが、そこで『知育』という理性的な理由をつけてあげることで、購買へいたりやすくしているのではないか。

というのが、僕の仮説です。

見当はずれかもしれませんが、1986年に発売以来、30年以上売れてるわけで売れる秘密があるはずです。

ヒット商品を分析してみると面白いですね。

そんなわけであなたもぜひねるねるしてみてください。

ありがとうございました!

池田喜行

 

追伸

今朝は急に走りたい気分になり5時頃、近所の公園でジョギングしました。

その後、腕立てをし、30分ほどお風呂で読書。

そして、ジャケットを着て、近所の神社参拝し、今はスタバで書いてます。

冷たい朝の空気を浴びて運動すると気分がいいもんですね。

習慣にしたいところですが、出張続きで、今月の残り半分はホテル暮らしのためなかなか習慣にしにくい。

どうしたものか。

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