金持ち父さんの裏の顔(コピーライティングのオススメ6冊)

池田です。

連日暑い日が続いておりますが
お元気ですか?

僕は今日から月末まで移動続き、
会食続きです。

今は名古屋で書いてますが、
この後、お昼ご飯を
クライアントさんと食べてきます。

アメリカ在住のクライアントさんで、
今だけ日本に帰ってきているので
食事して打ち合わせです。

(たぶん、ひつまぶしか、味噌カツです。
楽しみです。笑)

で、今晩福岡着で、
自宅に到着したら21時からzoomで
コーチング講座を受講します。

(最近コーチングを学んでいるんです)

明日は1日福岡の自宅で仕事ですが、

明後日26日から数日は
福岡→京都→奈良→大阪→福岡と
移動が続きます。

そんなこんなでバテていられないので、
ここんとこ毎日、実家では
塩もみしたキュウリをボリボリかじってました。笑

(キュウリは夏バテ防止にオススメだそうです)

 

さてさて、

そんなわけで今日は
メルマガ読者のAさんから

「オススメの本を教えてほしい」

とご質問いただいておりますので、

コピーライティングのスキルアップに
役立つ本を紹介します。

中国の古典とか、
「え?なぜにこの本??」
といった本も入ってます。笑

一味違った本が入っていると思いますが
奇をてらったわけではありません。

実際に僕が読んでいる本であり、
役に立っている本を載せていますので、

「そういう視点で池田はコピー書いてるのねー」

って参考になれば幸いです。

(読み書きする時に、
僕が意識しているポイントもメモしておきました)

では最初に、
いただいたメッセージからご紹介します。

Aさんからです。

===

子供のころから文章の読み書きは
好きだったのですが、そのことが
お仕事につながるとは思っていなくて・・

文章書いて稼ぐ!
っていうのが本当に
かっこいいなあ~って思ってます。

(中略)

オススメの書籍などもあったら
ドンドン紹介していただきたいです!

池田さんのコピー講座も
とっても興味があります♪

人に読まれる文章、
人の心を動かす文章って、

どこかで誰かに教わるものじゃなくて
感性で書くもの・・だと思ってたので
これから学んでいきたいです。

===

とのことで、
メッセージありがとうございます!

僕もライターになったきっかけは、
読書が好きという単純なものでした。

 

これから
コピーライティングに絞って
オススメ本をご紹介します。

マーケティングやその他分野の
オススメ書籍はまたの機会に
紹介できればと思います。

ですが・・・

コピーライティングについて、
「これがオススメ!」
と言える本もあまりないなぁ…
というのが正直なところでして。

というのも、

テクニックとか、人を動かす心理トリガーとか、
そういったことを解説した本はたくさんあるのですが、

テクニックを学んでも
書けるようにならない

ってのが実際のところです。

書けなきゃ意味がないので、
今日ご紹介するのはテクニック本ではなくて、

「“書けるようになる”ためのオススメ本」

という視点で紹介します。

コピーライティング本3冊と

番外編として、
その他書籍(漫画含む)をご紹介します。

あ、ちなみにこのメルマガ、
6000文字以上あります。

ちょっとしたLPや
セールスレターより長いかもです。笑

お手すきの際にお読みくださいませ。

では早速いきます。

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オススメ本1:

「全米No1セールスライターが教える
10倍売る人の文章術」

ジョセフ・シュガーマン著
金森重樹 監訳(2006年 PHP)

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アメリカの伝説的なコピーライターが
22万円で開催したセミナーを書籍化したものです。

売れる文章を書くための44のテクニックなど
解説されていますが、
正直そこはどうでもよくて。

この本のおすすめポイントは、
「読ませられちゃう」
という点です。

本当に、生粋のコピーライターが
書いた本なんだなと感じます。

無機的なテクニック解説ではなくて、
地の文にシュガーマンの血が通ってて、
ついつい読ませられます。

ついつい読んじゃう文章を書くためには、
まず自分自身が「つい読んじゃう」経験を
しておくことが重要です。

その経験をできる本なんじゃないかな
ということでオススメさせていただきました。

シュガーマンが書いた広告の事例も載っており、
まったく興味ない商品のコピーにも関わらず、
つい先が気になって読んでしまうんですよね~

いや~、
全米No1の呼び声は伊達ではないです。

 

 

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オススメ本2:

「伝説のコピーライティング実践バイブル
~史上最も売れる言葉を生み出した男の
成功事例269~」

ロバート・コリアー著
神田昌典 監訳(2011年 ダイヤモンド)

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コピーライティング本の中で、
一番思い出深い本がコレです。

この本では、
「ザ・シークレット」
(引き寄せで有名なあれ)で紹介されている
ロバート・コリアーが

通販会社で書いたコピーの成功事例が
269個出てきます。

(700ページを超える分厚さ!)

僕はこの本の成功事例をすべて
1年がかりで写経しました。

写経というのは、
成功したコピーを実際に手書きで
書き写しす勉強法です。

書き写すことで、売れる文章のリズムや
構成などを自分に染み込ませるわけですね。

↑実際の写経ノートです。
15年当時で4冊目みたいですね。
自宅には今までのノート全て保存してあります。

 

この本の素晴らしいところは、

・成功事例が豊富で、しかも

・訳が日本語として自然な点

です。

事例が載っている本はたくさんあるのですが
英語のコピーを訳している本がほとんどなので、
どこか日本語として不自然なものが多いんです。

ですが、この本は日本語として自然で、
アメリカ的な煽りもあまり感じられません。

 

反応の取れる文章を
自然な日本語で学べる

そんな貴重な書籍です。

約5000円の本ですがぜひ1冊買って、
毎日写経するのをオススメします。

 

 

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オススメ本3:

「ポチらせる文章術」

大橋一慶 著(2019年 ぱる出版)

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すでにコピーを書いている人向けです。

どんなターゲットに対して、
どんなキャッチコピーが適しているのか?

その事例と本質的な考え方が
わかりやすく解説されています。

そして、

個人的に思わず唸ってしまったのは、
「見込み客の認知レベル」
について解説されている点です。

「認知レベル」は、1967年に出版された
「市場の壁を打ち破るプロ広告作法」
という本で解説されているのですが、

この本はすでに絶版で、中古で買うにも
8月24日現在、約200,000円するプレミア本です。

桁は間違っていません。笑

200,000円です。

20万円。

1冊2000円足らずだったのに、
20万円で取引されるほど貴重な本です。

その内容が、簡略化されているとはいえ、
たった1500円で解説されているのが
「ポチらせる文章術」です。

書籍タイトルは軽いですが、
内容は本格派です。

キャッチコピーを書く時に
即役立つ書籍です。

ここから先は番外編です。

コピーライティング本以外を紹介します。

ライティング本ではありませんが、
目を通しておくと
「売れるコピー感覚」を養うことができます。

むしろ、こっちの番外編に先に目を通してから
コピーライティング本を読んだ本が、
腑に落ちやすいかもしれません。

 

 

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番外編1:

「金持ち父さん 貧乏父さん」

ロバート・キヨサキ 著
白根美保子 訳
(2013年 筑摩書房)

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有名な本ですよね。

一般的には、
金持ちのお金の哲学を学ぶ本として
紹介されることが多く、世界4000万部超。

僕も読みました。

学生時代、初めて読んだ時は
衝撃を受けまして、
僕が独立起業に興味を持ったのも、

この本がきっかけです。

その意味で、今の自分があるのは
この本のおかげなので感謝しています。

感謝していますが、今はこの本嫌いです。

というのも、

シンプルに言えば、
「労働はバカがすることだ」
という価値観の本だからです。

古事記から伝わる日本人本来の
仕事の価値観ではないんですね。

ギリシャ神話の欧米と、
古事記の日本では、
歴史的に仕事観が異なります。

それについては話すと長くなので、
今は置いておきますが、

本の内容自体を学ぶのではなく、
売れる文章の事例として
「金持ち父さん」は最高の教材です。

世界4000万部超となり、
初版から20年経つ今でも読まれ続け、
多くの人のお金や仕事に対する価値観を
良くも悪くも変え続けています。

それだけ人の価値観を変えられるのは、
人の感情を動かす要素が
ふんだんに盛り込まれているからです。

また、この本の最後では、
ファイナンシャルリテラシーを高める教材として、
ボードゲームが紹介されています。

つまり、

この本全体が、ボードゲームを売るための
セールスレターなんですね、実は。

 

金持ちと貧乏人の価値観の違いを解説
(2人の父さんの物語で惹き込む)

金持ちになるためには
ファイナンシャルリテラシーが必須と教育する

遊びながらリテラシーを
高められるボードゲームはこちら

 

という展開です。

 

「お金の哲学を学ぶ本」としてではなく、

『いかに人の価値観を操作し、
セールスに繋げているのか?』

という視点で、

セールスレターの事例として読むと
非常に得るものが多い本だと思います。

心理操作の強い本なので、
油断して読むと誘導されます。

くれぐれもお気をつけください。
(経験者は語る。笑)

 

 

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「大學」(四書五経の一つ)

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江戸時代の武士の子が
寺子屋で学んでいた中国古典です。

なぜに中国古典が
コピーライティング??
と思われるかもしれませんが、

文章のリズム感を養うのにオススメです。

素読(音読)してみるとわかりますが、
非常にリズム感の良い文章です。

さすが、2500年に渡って
読まれ続けているだけあります。

無駄なく、品格があって、
耳に残る心地良さです。

コピーライティングというと、
心理テクニックが強調されがちですが
実は、読んだ時の「リズム感」が重要です。

売れる文章は、リズム感の良い文章です。

というか、リズム感が悪いと読まれません。

「大學」は手頃な厚さで
丸ごと素読(音読)しても
20分で読み終えられます。

僕は冒頭部分だけでも毎日素読して、
リズム感を養うようにしています。

ちなみに、最初に紹介した
シュガーマンのコピーもリズムが良いです。

というか、シュガーマンも
リズムの重要性を強調していますね。

言及しているコピーライターは少ない印象ですが
本当に本当に「リズム」は重要ポイントです。

 

 

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「娘の友達」(漫画)

萩原あさ美 著(講談社 2019年~)

================

本屋さんでプッシュされてまして、
つい最近読んだ漫画です。

家庭では「父親」
会社では「係長」

「理想的な自分」として
生きてきた主人公のサラリーマンですが、
妻は死別し、娘はひきこもりとなります。

そんなある日、

娘の友達である美少女と出会い、
社会的には抱いてはいけない感情に支配され、
人生崩壊していく・・・

という物語です。

パッと見は、ラブストーリーとか、
ラブコメなのかと思い、

気楽に読み始めたら、
とんでもありませんでした。苦笑

サイコ、ホラー、サスペンス
といった感じの漫画で、

読んでいてこっちまで
感情ヒリヒリさせられました…

ネットでも
「衝撃」「問題作」と評判です。

コピーで人の感情を動かすには、
自分自身の感情が
動いていないといけません。

感情を動かされる経験は
コピーライターとして非常に重要で、
その意味でこの漫画は要チェックです。

たった1単語や
たった1コマの表情の変化で
何度もゾッとさせられました。

それと、ちょっと脱線しますが、

人間って、愛されたいとか、
承認欲求が満たされないと

親子関係が歪み、自分の家族だけでなく、
他人をも巻き込んで
人生が闇になっていくんだなと。

感情を満たすことは、
自分だけでなく、家族のためにも、そして

世の中のためにも大切だなと感じました。

 

そういった意味で、これからの時代、

スピリチュアルやコーチングなど、
精神的なサポートをする仕事って
本当に大事だなって感じた漫画です。

そんなわけで、
コピーライティング力を高める上で
オススメ本を紹介してきました。

コピーライティング本3冊と、

番外編として

・金持ち父さん貧乏父さん

・大學(四書五経)

・娘の友達(漫画)

の3冊、計6冊ご紹介しました。

 

自分の好きな作品を
紹介するって楽しいですね。

あれも伝えたい!
これも伝えたい!

ってなっちゃって、
ついつい長くなってしまいました。笑

いろいろ書きましたが
一番の教材は、

自分の心が動いた本や
ついつい開封し、読んでしまう人の
メルマガやレター、ブログ、

そういったものを繰り返し読んでいると、
だんだん売れる文章の感覚が染み込みます。

そっちのほうが大切ですね。

参考になれば幸いです。

今日もありがとうございました!

池田喜行

 

追伸

そうそう、Aさんのメッセージの
こちら↓ですが、、、

=================

池田さんのコピー講座も
とっても興味があります♪

人に読まれる文章、
人の心を動かす文章って、

どこかで誰かに教わるものじゃなくて
感性で書くもの・・だと思ってたので

=================

これは、人の感情を動かす上で
非常に重要な視点です。

コピーライティングを学んでいくと、
心理学や脳科学を学んでいくことになります。

人の感情が動く要素、
感情が動く構成などを
学ぶことになります。

法則や原理原則があり、
その意味でコピーライティングは
科学と言えます。

なので、再現性があり、
教材や講座で学ぶことができるし、

基本に則って書く練習をすることで
習得できる「技術」なんですね。

僕も教材やら、添削やらで
身につけていきました。

ですが・・・

科学に偏っているのが
世の中のテクニック本です。

人間は、非合理的な存在だし、
数字通りにいかないわけです。

だから、感性も大切です。

コピーライティングは
科学と感性の融合したもので、
講座や教材で学べるのは科学の部分です。

感性については、

・感性豊かな人と接する

・小説、映画、漫画、音楽、絵画など芸術に触れる

・旅をする

・未知の経験をする

…などして自分で磨き続けることが
大切だと思っています。

泣いたり、笑ったり、悩んだり、、、
そういう経験すべてが
コピーライティングの糧になります。

なので、コピーライティングは
習得可能な「技術」ですが

それ以上に「生き方」であり、
柔道や剣道、茶道のように、

「コピーライティング道」

と言えるんじゃないかなぁと

僕は最近思っております。

 

【オマケ】

「大學」の冒頭部分です。

声に出して読んでみると
リズムが良く、美しいです。

==============

大学の道は明徳(めいとく)を明らかにするに在り。

民に親しむに在り。

至善(しぜん)に止まる(とどまる)に在り。

止まるを知りて后(のち)定まる有り。

定まりて后能く(よく)静かなり。

静かにして后能く安し。

安くして后能く慮る(おもんばかる)。

慮りて后能く得(う)。

物に本末有り。

事に終始有り。

先後する所を知れば、則ち道に近し。

古(いにしえ)の明徳を

天下に明らかにせんと欲する者は、

まず其の国を治む。

其の国を治めんと欲する者は、

まず其の家を斎う(ととのう)。

其の家を斎えんと欲する者は、

まず其の身を修む。

其の身を修めんと欲する者は、

まず其の心を正しうす。

其の心を正しうせんと欲する者は、

まず其の意(こころばせ)を誠にす。

其の意を誠にせんと欲する者は、

まず其の知を致す。

知を致すは、

物を格す(ただす)に在り。

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